ワインとチーズマニアの翻訳者日記

ワインとチーズに目がない英日翻訳者の記録です。チーズ、ワイン関連の書籍や関連記事の訳文を紹介します。

日本ワインとナチュラルチーズ セミナー 2019年5月

今回のワインは長野県中野市にあるたかやしろファーム&ワイナリーの4本。

ソービニヨンブランとシェーブルの相性を再発見しよう!というテーマのもと開催されました。

ワインリストと感想

f:id:cheesetrans:20190614101945j:plainf:id:cheesetrans:20190614102000j:plain

2017たかやしろブラン・スパークリング:ソーブラ84% ケルナー16%

自社畑産ブドウ使用。色は淡いイエローで爽やかな香り。かすかに火薬っぽさを感じる辛口。シェーブルのシャビニヨルとの相性がよい

 

2014ソービニヨン・ブラン

色はきれいなイエロー。香りはソーブラらしい草の香り。かすかに汗っぽい余韻。やはりシャビニヨルと相性がよい。

 

2017ピノ・ノワール

色は縁部分がやや茶色で、2017年なのになぜこの色なんだろうと不思議に感じたけれど、味はまったく問題なしどころか、果実味を保ちつつも、ピノ・ノワールらしからぬコクと重みがあり、ラクレットと相性がよかった。お値段をたずねたところ、2000円でおつりがくるというのだからさらに驚いた。これは自分でも購入したい。

 

2016たかやしろの雫

山ぶどうの「行者の水」という品種とメルローを掛け合わせた、「富士の夢」という交配種。志村さんが開発したということで、志村ブドウ研究所の志村富男さんのことだろうと思われる。無濾過タイプで色は黒いほどの赤にみんな驚いた。色から連想したとおり、非常に濃厚。これもラクレットと好相性だった。

https://www.dr-tomio.com/

 

富士の夢:行者の水×メルロー
富士の夢(ふじのゆめ)は、行者の水とメルロー種を交配させたもので、アントシアニンポリフェノールが豊かで濃厚なワイン品種です。日本の気候・風土に適し、病害にも強く安定した生産が可能な赤ワイン用品種。

https://www.dr-tomio.com/archives/14より 

  

今回のテイスティングレーニング用ワインは原茂ワインのアジロン

ラブルスカ品種(苦手…)にありがちな香りに、コンコード?キャンベルアーリー?などとみんなでいろいろ予想してみたけれどみごとに外れ、アジロンダックだった。香りはイチゴやプラムのような甘さがあり、味も甘いけれど、同時に酸が強く、おもしろいワインだった。冷やして飲むとおいしいかもしれない。

f:id:cheesetrans:20190614103328j:plain

 

続いてチーズ。手前から反時計回りに。

 

f:id:cheesetrans:20190614103841j:plain

ルフレ:シェーブルのフレッシュチーズで今が旬とのこと。外観は真っ白。味わうとヨーグルトのような味でほのかな酸味が心地よい。暑い時期にぴったりだろう。

シャビニヨル・ドゥミ・セック:これもシェーブル。ドゥミ・セックという名称は熟成が中程度なのでそう名付けられているという。塩味、酸味ともに強く、シェーブルらしい味。

モルビエ・レクリュ:牛乳製。前日の残りのミルクに当日のミルクを重ねたエコノミカルなチーズ。むっちりとした食感。真ん中の黒い線は植物性の炭。なぜこんな線が入っているかというと……。

「大型チーズを造るには十分な量のミルクがないときに、フランシュ・コンテ地方の農民たちが考え出したチーズだといわれています。

彼らは次の搾乳までの間、カードを保護するため銅鍋(Chaudron ショドロン)の底の煤をカードの表面にまぶしておき、その上に新しく準備されたカードを重ねたので、真ん中の黒い線はそのまま残りました。
現在でも、植物性の炭を使ってチーズの中心に水平に黒い線が入るように工夫されています。味わいにも食感にも特に影響はありません」

http://www.meg-snow.com/cheeseclub/knowledge/jiten/term/morbier/ より

 

ラクレット:牛乳製。吉田牧場産。冬のミルクでつくったため色が白い。ヨーグルトっぽい味わい。ラクレットというとオーブンで溶かして野菜などにかけることが多いけれど、もちろんそのまま食べてもおいしい!

ボン・レヴェック・レクリュ:生乳製。ノルマンディー産で海に近い産地のため、塩気が感じられるのでは、ということ。ちなみにカマンベールと同産地。ウォッシュタイプ。現在農家製のチーズは全体の9%のみだそうで、貴重なチーズ。ウォッシュならではの「くさうま」チーズ。くせになるおいしさとはこのこと。

*参考:フランスの牛乳殺菌方法 

https://www.tsujicho.com/oishii/recipe/letter/totteoki/milk.html

クレムートリュフ:牛乳製の白カビチーズ。ダブルクリーム(クリーム添加、つまり高カロリー)という危険なチーズ。トロトロで、ダブルクリームならではのコク。うっとりするおいしさ!

 

今回もたいへん幸せな時間を過ごさせていただきました。どのチーズもワインもいつもながらおいしいのですが、なかでもこんなにおいしくて財布に優しいピノ・ノワールがある、しかも日本製だと知って、うれしくなってしまいました。

日本ワインとナチュラルチーズ セミナー 2019年4月

いろいろと忙しく過ごしていたせいか、チーズとワインセミナーの投稿も1年あいてしまいました。反省……。毎回学ぶことの多いセミナーですが、今回はとくに強い印象を受けたワインだったので記憶が鮮明なうちにまとめておきます。

テイスティングのトレーニングワイン

http://cantinariezo.jp/

長野県高山村のカンティーナ・リエゾー サクラサクラ 2016

イタリアの代表品種バルベーラでつくったロゼ

先月もいただいたのですが熟成によって色がすっかり変わっていて驚きました。先月はロゼとは思えないイエローがかった色だったのが、すっかりロゼ……というより明るめのガーネット色になっていたのです。

香り:カシスや未熟なストロベリー

味わい:酸味が強烈で、収れん味が強い。とはいえざらついたタンニンは感じない。塩味もややあり、甘味と苦みはほぼない。ライトボディながら個性が強いワイン。香りに表れていたストロベリーの余韻が上あごにずっと残って心地よい。中華に合いそう。

 

今月のワイン

シクロヴィンヤード 長野県東御市 飯島さんご夫婦による運営 『神の雫』3/7編に掲載

https://www.cyclovineyards.com/

新設でまだ自前の醸造設備がないためリュードヴァンと伊那ワイン工房に委託醸造

自転車競技の選手だという飯島さん。「シクロ」はフランス語で自転車を意味するそうです。

ブドウが実をつけるのは植え付けてから3年めといいますが、樹齢4年というかつてない若いブドウ樹でつくられたワインときいて、いったいどんな出来なのだろうと、興味津々で臨みました。赤の2本は抜栓して時間をおくほうがお勧めという造り手のアドバイスがあったそうで、すでに栓が抜かれていました。

ワインリスト:

パシュート シャルドネ2017 ステンレス醸造およびステンレス発酵 無濾過でシュールリー

アマンダ メルロ―2017 標高660メートルの畑産

パシュート アルモノワール2017

f:id:cheesetrans:20190416115806j:plain

f:id:cheesetrans:20190416115819j:plain

シャルドネは樽発酵させたコクのあるタイプが大好きなのですが、今回のワインはその対極にあるタイプでした、色は若干グリーンがかったイエローで、一見すると熟成しているようにも見えました。香りはあくまで爽やかで、やや柑橘を感じます。味は酸味が強く、ひじょうに軽くて、まるで水のようにあっさりとしています。とにかく軽くてさっぱりしているので夏の暑い時期に太陽を浴びながら飲んだらおいしいかもしれません。

ステンレス醸造およびステンレス発酵、しかも樹齢4年という若いブドウを使うと、こんなにさっぱりと軽い味わいになるのだという実例を知ることができました。

f:id:cheesetrans:20190416111928j:plain

メルローもやはり樹齢が若いようですが、こちらは意外にもしっかりとしていて、メルローらしい凝縮感があり、飲みごたえがありました。色はリムの辺りが少しオレンジがかったガーネット色。これは購入して飲んでみたい。

f:id:cheesetrans:20190416120248j:plain

アルモノワールという品種は初めて飲みました。カベソーとツヴァイゲルトレーベの交配種とのこと。色は濃いルビー色でやや苦みがあり、最初は開いていなかったようで、特徴がとらえにくかったのですが、2時間たつころには少し果実味が感じられるようになっていました。抜栓して時間をおいたほうがいいというアドバイスはこのためだったのでしょうか。

 つづいてチーズです。今回は水牛、羊、牛乳とバラエティ豊かでいつにも増して楽しめました。

f:id:cheesetrans:20190416115857j:plain


・写真真ん中:桜もち子 マダム久田のオリジナルチーズ イタリアの水牛乳製モッツアレラを3週間熟成

桜の葉でおおわれていたおかげで桜の葉の香りがたっぷり感じられて、春を実感するおいしさ。もっちりしっとりとしていて、緑茶にもきっと合うのでは。

・その左のレンガ型 パヴェ・ド・ラルザック・フヌグレック フランス 羊乳製 

ロックフォールと同じミルク。新発売で日本初登場のチーズであり、中に木の実が砕いて入っています。匂いが強く、酸味と塩味が強く感じられました。

・以降時計回りに ブルー・ド・オーヴェルニュ マダム久田熟成 フランス。

おなじみのおだやかな辛みのブルーチーズ。いつ食べても安定したおいしさです。

・オーガニック・ヴィンテージ・チェダー 英国

周囲がワックスで覆われた珍しいチーズです。このワックスのおかげで常に品質が安定するそうで、たいへん濃厚でナッティ。塩味も強いですがきつい塩味ではなく、深みを感じます。チェダーはスーパーなどでも売っていますが、あれとは雲泥の差! ウイスキーや甘めのビールとも合うとのことなので試してみたいものです。さいわい今ならウイスキークラフトビールも家にあります♪

・コンテAOP 12-18カ月熟成 フランス これもおなじみの味。きれいなカスタード色で、ちょうどよい熟成具合。チーズ用につくられたというフルーツマスタードを塗ったらさらに絶品のおいしさでした。

 

オーガニック・ヴィンテージ・チェダーの詳細はこちら

http://www.lammas.jp/product/98

 

 

映画鑑賞記録 『グリーンブック』

またも間があいてしまいました。

先日鑑賞した『グリーンブック』は今年度アカデミー賞の作品賞に輝いた作品です。

あらすじは以下の通り。

”時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務めるトニーは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが……。“(HPより)

ガサツで差別意識の持ち主ではあるけれど根は優しくて卑怯な行動と理不尽を嫌うトニーと、異様なほど潔癖症で繊細なドクター。まるで正反対の二人は人種差別が特に激しいディープサウスへの演奏旅行を進めるにつれて、心を通わせていく。

――今までにもこの手の映画はあったし、話の展開はほぼ予想通りだった。途中ややだれ気味で、130分という時間は少し長すぎるようにも感じたけれど、鑑賞後はあたたかい気持ちになれて、よい作品だったと思う。なにより二人の人物像に魅力があった。ピアノ演奏シーンでは映画館というよりコンサート会場に来たような臨場感ある音に包まれたし、特に旅先のバーで地元のバンドと即興演奏を奏でる場面では自然に体がリズムをとるほど心踊った。ただ、新鮮味は感じられなかった。それでもこの作品はアカデミー賞の作品賞に選ばれている。なぜだろう。

きっとアメリカには定期的にこういう映画が必要なんだろうと思う。特にトランプ大統領の就任以来、国民の間の分断があらわになってしまった今という時代には、こういう作品を作り、鑑賞することによって、深い溝をなんとか埋めたいという気持ちが、誰に指図されるでもなく、おのずと人々のなかに生まれてくるのではないだろうか。そう考えると、アメリカの人々がこの映画に寄せる思いは、かの国に暮らした経験もない日本人の私が容易に想像できる類いのものではない。分断は一朝一夕で埋まらないけれど、この映画でかの国の人々が少し優しい気持ちになれたらいいと思う。根拠のない憎悪から放たれて、隣人同士で握手、あるいはハグしたくなるような気持になれたならいい。

ところで映画が終わりエンドロールが流れるなか、驚愕の事実に気づき、椅子からずり落ちそうになった。何と、トニー役を演じていたのはヴィゴ・モーテンセンだったのだ。彼の顔は知っていたのに、鑑賞中まったく気づかなかった。髪をオールバックにして顔も体もムキムキというかむちむちに太った彼の姿は『ロード・オブ・ザ・リング』のころとはまるで別人。役作りのために太ったのかそれとも加齢による変化なのか、とにかく驚いた。

f:id:cheesetrans:20190306193642j:plain

f:id:cheesetrans:20190306193659j:plain

 

日本ワインとナチュラルチーズセミナー 2018年2月

もう4月なかばですが、2月のセミナー内容をいまごろまとめております……。

今回はソーヴィニヨン・ブランの飲みくらべという趣向で、日本ワイン4種プラスフランス産1種をいただきました。特徴をつかむためにもっと飲んでみたいと思っていた品種なのでとてもうれしく、心弾むひとときでした。

 

ワインは左から

あづみアップル deuxieme2016

シャトレーゼ勝沼2016

安心院ワイン2016

胎内高原ワイン2013

ピュズラ・ボノーム ヴァンクールブラン・トゥーレーヌ2014

価格帯はほぼ同じという5本。甲乙つけがたかったのですが、1本だけ選ぶとすればあづみアップル。ソーブラらしい緑の茎っぽい香り、酸味が強く、爽やかでした。シャトレーゼはあづみより酸がおだやか、安心院は香りがトロピカルで甘い味わいを想像しましたが予想に反してドライ! 胎内高原は樽香が強かったと同時に、他より熟成しているためかやわらかでまろやかな口当たりでした。そしてヴァンクールは…強烈なセメダイン香に圧倒されました。実はアロマホイールでこの香りの存在を知ったとき、「そんなワインあるのかなあ」とやや懐疑的だったのですが、これはまさにセメダイン! 味は複雑でうまく表現できませんが、時間の経過とともに香りが収まり、甘味が増していきました。シェーブルの名産地トゥーレーヌのワインだけあって、トレフルと相性がよかったです。日本の4種とフランスを比べると、やはり力強さというか主張の強さはフランス産が圧倒しているように感じました。とはいえ日本のソーブラが劣るというわけではけしてなく、爽やかかつ優しい口当たりに日本らしさが表れていると思います。

f:id:cheesetrans:20180418190248j:plain

 

チーズはすべてフランス産で、左手前から時計回りに

トレフル(シェーブル)

プティバスク(羊乳)

モンドールAOP(ワインでみがいてあるヴァン仕込み)

エポワスAOP


プティバスクは名前の通りバスク地方に近い産地のチーズで、シャトレーゼと合いました。モンドールは、表面の凸凹が激しいほど熟成が進んでいるそうです。モンドールとエポワスはヴァンクールと好相性、モンドールはフランスパンに乗せて安積アップルと合わせるとおいしかったです。

 

f:id:cheesetrans:20180418190426j:plain

 

ボトルと同じ順に白紙を背景にして色を見ました。 

同じヴィンテージの3品はあまり色の差異がないが2013と2014は明らかに黄色が勝っています。

 

f:id:cheesetrans:20180418190606j:plain

余談ですが、昨日あるお店で再びヴァンクールをいただいたら、あのセメダイン香はまったく感じられませんでした。個体差あるいは抜栓後の時間の差でしょうか。強烈な香りがない分、味わいだけに集中できました。ブドウがビオディナミ栽培という点を考えると、抜栓してしばらくおいたほうがこのワインは美味しく味わえるのかもしれません。あるいは、抜栓直後、1時間後、2日めというように比較して飲んでいくのもおもしろそうです。

ジェイミー・グッド氏の日本ワイン探究の日々

ワインジャーナリストのジェイミー・グッド氏が来日され、長野県のワイン産地を訪問された様子がご自身のブログに掲載されていました。彼の著書『I taste red』の邦訳『ワインの味の科学』に翻訳協力したこともあって、同氏が日本のワインにどんな感想を抱かれるのかたいへん興味が湧き、ブログを訳してみました。

ジェイミー・グッド氏の原著"I Taste Red"はこちらです。

www.ucpress.edu

 

『ワインの味の科学』はこちらです:

ワインの味の科学 |雑誌・書籍|X-Knowledge(エクスナレッジ)

以下はブログの訳文========================

 

日本のワイン探訪記録――なぜ注目に値するのか

 

日本に来ている。この旅の目的は、日本を代表する三大ワイン産地のひとつ、長野県を訪れることだ。ここで日本のワイン造りの歴史について少し紹介しておこう。日本でワイン造りが始まったのは約140年前、1868年に起こった明治維新によって生まれた新政府の戦略がその背景にある。新たな産業の振興を目指していた当時の政府は、ワインをそのターゲットに据えた。すべては1874年、山梨県で始まった。以来こんにちに至るまで、山梨はこの地でつくられる甲州ワインとともに、日本のワイン産地としては世界的に最も知られている。しかし日本には、さらに大きな可能性を秘めた二つの産地が勢いを増している。それが長野県と北海道だ。

 

ここ日本ではかなり新しい産業の部類に入るワイン造りだが、近年、大々的な変革が起こっている。従来の輸入ブドウ果汁ではなく、この国の大地で生まれ育ったブドウからワインを造ろうという動きが盛んになってきたのだ。日本のワイナリーは長年にわたって海外産のブドウに頼ってワインを造ってきた。現在でさえ日本で生まれたブドウから造られた純日本産ワインと呼べるのは全体の20パーセントに過ぎない。

 

2000年ごろから急増してきたワイナリーの数とともに、ごまかしのない真正のワイン造りへの関心もますます高まってきた。新たに百を超えるワイナリーが生まれ、なかでも長野県と北海道の増加数は目覚ましい。こうした生産者の大半は小規模ワイナリーだ。日本ワインを造る醸造所のなかで最大規模を誇るのは北海道ワインで、年間260万本を生産しているが、これは例外的な規模だ。なにしろたいていのものごとが緻密なスケールで行われる国である。

 

キャプション:日本ではまだこのような垣根栽培が一般的だ。

 

当初、新設されたワイナリーの大半は、シャルドネメルローに着目していた。ワイン用ブドウとして最もよく使われる二大品種である。しかしこの状況は変わりつつあり、自分たちの暮らす風土にいちばん適した品種を探し求めている。フランスのジュラ地方原産のトルーソー品種に取り組んでいる生産者もいるという。自然派ワインへの関心も高いが、これについては意見が分かれるところである。

 

キャプション:甲州

 

頭の痛い問題もある。ブドウの苗木の品質と可用性もそうした問題の一端だ。ブドウを供給してくれる苗木の種苗業者は20軒ほどあるが、彼らはブドウ苗木の専門家ではなく、他の苗木も扱っている。クローンを販売する種苗業者が1軒だけあるものの、病原菌を予防するしくみがまだ充分に整っていない。

 

純日本産ワインの生産高

年間2千200万本

山梨県:700万本(33%)

長野県:490万本(22%)

北海道:330万本(15%)

山形県:160万本(7%)

岩手県:80万本(4%)

新潟県:60万本(3%)

 

2016年現在、山梨県には82軒のワイナリーがあり、長野県に36、北海道に34、山形県には13、岩手県新潟県にそれぞれ10軒とつづく。全部で280のワイナリーが存在し、この数字は増加の一途をたどっている。長野県にはアルプスワイン、林農園(五一ワイン)、そして井筒ワイナリーという3つの大手ワイナリーがあるが、それ以外は小規模ワインだ。

 

目下、日本で使われているブドウ品種はかなり限られている。主要な白ワイン用ブドウというと、シャルドネピノ・グリ、ソービニヨン・ブラン、そしてケルナーが挙げられる。いっぽう赤ワイン用ブドウは、メルローカベルネ・ソービニヨン、カベルネ・フラン、そしてピノ・ノワールといったところ。こうしたワイン用ブドウのほかに、ハイブリッド種や生食用ブドウもよく使われるようになってきた。病害に比較的強いという長所があるためだ。

 

キャプション:雨を防ぐためシートをかぶせたマスカット・ベーリーA

 

なかでも最も有名な白ワイン用品種は、ピンク色の果皮をもち、粒の大きな甲州種だ。これはハイブリッド種だが、山梨の栽培家たちはワイン用品種と呼ばれるほうを好むようだ。正確には中国南部原産の野生種、Vitis davidi(トゲブドウ)由来のDNAが4分の1含まれている。いっぽう赤ワイン用品種としてよく使われるハイブリッド種は、マスカット・ベーリーAと呼ばれる品種で、やはり粒が大きい。適切に育てれば、ひじょうにすばらしいワインを生み出してくれる。

 

さらには、キャンベル・アーリー、ナイアガラ、デラウェアなどの生食用ブドウもある。

 

ブドウ醸造に使われる主要品種一覧

甲州:16.1%

マスカット・ベーリーA:14.2%

ナイアガラ

コンコード

デラウェア

メルロー:6.2% *増加中

シャルドネ:6.2% *増加中

 

ブドウ産地の気候はかなり異なっているが、いずれの産地にも共通する難題はブドウの生育期にきまって雨が降ることだ。緯度差も大きく、フランスの国土の緯度差がわずか6度であるのにたいして、日本では最北の北海道と南端の沖縄では23度も異なる。標高差もかなりあり、標高26メートルのブドウ畑があるかと思えば1000メートルに達する畑もある。

 

このような困難な条件下で造られる日本ワインにわざわざ目を向ける必要があるのだろうか。産業としての規模は小さく、その大半はとうてい海外に輸出されそうにはない。しかも、すでに世界には充分に多種多様なワインがあふれているというのに。

 

わたし自身は日本ワインにおおいに着目している。というのもこの国のワインシーンに強く興味をかきたてられているからだ。日本のワイン造りはまだ初期の段階にあり、それゆえに勢いがあり、成長著しい。しかもワインを深く愛し、なにか面白味のあることをやってくれそうな人々が携わっているのだ。ジャーナリストとして放っておく手はないではないか。日本ワインはまだあまり開拓されておらず、多くの発見を秘めている。いまのところ品質にはややむらがあるが、どんどん向上しているし、何よりもわくわくするような発見が待っているのだ。優れた造り手たちにふさわしい注目が世界中から寄せられるよう、微力ながらわたしも手を貸したいと願っている。

今日はこの地に来て2日めだ。いったいどんな発見が待っているのか、とても楽しみだ。

 

原文のブログはこちらです:

Japan: an overview of Japanese wine, and why we should be interested — Jamie Goode's wine blog

『世界のビール図鑑』翻訳出版記念イベントの記録

 年頭に、週に一度はブログを更新することを目標の一つに据えておきながら、すでに守れていません。それはともかく、この1月から始まった出版記念イベントについて反省をしておきたいと思います。

===================================

 この1月に拙訳『世界のビール図鑑』が発売されて以来、昨日までに3回の出版記念イベントに登壇させていただいた。日ごろ自宅にこもってひたすらパソコンと向かい合って過ごしてきた自分にとって、人前に出て、自分の訳書の特徴や読みどころをアピールする場など、生まれて初めての経験だ。昨年の初夏のころだろうか、本書を訳していた真っ最中に監修者の熊谷氏からイベントの構想をおききしたときは、まだ分厚く小さな字がぎっしり詰まった原書を訳す大仕事で手一杯だったため、まったく実感が湧かなかったし、自分にそんなことができるだろうか、何を話せばいいのだろうかと、不安もあった。

 これまでに下訳を含めて6冊の翻訳に携わってきたけれど、いずれの場合も本が発売されて献本が届くと、「やれやれ終わった…」と胸をなでおろして終わるばかりで、発売後の宣伝を考えたことはなかった。けれど、翻訳家の越前敏弥氏が、「翻訳家は自分の訳書を世間に知ってもらう努力をしてほしい」という主旨のコメントをされていたのを思い出し、イベントはまさに絶好の機会になるのでは、と思い直して、昨年12月ごろから、イベントでの講演内容を練って過ごしてきた。それにしてもいったいどんなことを話せばいいのか、ひじょうに悩んだ。ビールに関する知識なら、おそらく私などよりも、参加者のほうがはるかに豊富な知識をもっているはずだ。私に話せることといったら、この本の特徴と魅力、訳していた期間にあれこれと思い悩んだことや印象に残ったこと、そして翻訳という仕事の魅力のようなものだろうか。とにかく、原稿を何度も書き直し、タイマーをセットして実際に話してみる練習を重ねて1月20日の静岡イベントを迎えた。

 会場を提供してくださった静岡街中のビアパブ『ビールのヨコタ』さんでは、昨夏にベアードビールの方が見えてビールの発酵をテーマに据えて、興味深い講義をしてくださった。参加者の皆さんのビールに寄せる好奇心と愛情に圧倒されたことを覚えている。同じ場所で半年後に自分が登壇する機会を与えられようとは思いもよらなかった。当日は用意した原稿を読み上げるのに精いっぱいで、持ち時間の30分が終わると、のどがカラカラになった。はたして参加者のみなさんに興味を抱いてもらえるような話ができたかどうか不安でいっぱいだったけれど、前もって本を購入し、あちこちに付箋を付けてくれたうえで質問を投げかけてくれた方や、会場で本を購入してさっそくページを開き、「読みごたえがありそうですね!」と話してくれた方、「おもしろかったよ!」と声をかけてくれた友人に、おおいに救われた。

f:id:cheesetrans:20180205152246j:plain

ビールのヨコタ 木をふんだんに使った店内は温かみがあり、1人でも気軽に入れる雰囲気です

beer-yokota.com

 2回目は東京下北沢の『本屋B&B(ブックアンドビール)』が会場となった。魅力的な棚展開の本を眺めながらビールが飲めるという画期的な書店で、毎日欠かさず、本に関するトークイベントが開催されている。音楽に関する書籍がテーマになった会ではトークだけでなく、演奏を楽しめる場合もある。近くにこんな店があったら毎日でも通いつめたくなるだろう。近くに暮らす人たちが心底うらやましい。

 開催日の3日前だったろうか、東京は大雪に見舞われ、下北沢の街中もまだあちこちに雪が残り、凍った道を転びそうになりながら会場にたどりついた。この日はFar Yeast Brewingの山田司朗氏も登壇されることになっていた。数日前の静岡のときよりゆっくりと、できるだけ参加者の皆さんの顔を見て話そうと心掛けていたけれど、目の前にタイマーを置いて話していると、わけもなく焦ってしまい、目線は(おそらく)泳いでしまい、用意していたパワーポイントの操作に手間取るというていたらく……。やはり人前で話すのは難しい。私には向いていない作業だと思い知った。日ごろ多くの学生を相手に授業を展開している先生や教授のみなさんを心から尊敬する。

 私の次に登壇された山田氏は、やはりあらかじめ本に目を通されていて、専門家ならではの視点から、この本の特徴をたいへんわかりやすく話してくださった。なかでも「これまでのビール本でフードペアリングを取り上げたものはなかったが、この本は最近の傾向を踏襲してフードペアリングを紹介している」、「サンディエゴとオレゴンクラフトビールの象徴のような土地であり、本書もこの地域に詳しい」という言葉にハッとした。訳すのに必死で、こうした俯瞰的な視点から本を眺めることができていなかったのだ。翻訳者にとって、訳書はわが子のようなものであり、できあがった本が届くと、ひしと抱きしめては「よく生まれてくれたね」とついつい感慨にふけってしまうもの。私には子供がいないが、身近なわが子のこととなると、どうしても主観でとらえるようになってしまうものではないだろうか。その子供、つまり本がどういう特質を備えているかを、冷静にとらえるのはなかなか難しい。いや、優れた翻訳者ならそうした分析も可能だろうが、私にとってこの本は、とりわけ難産、つまり訳出に苦労した記憶がいまだ生々しく、冷静に眺めることができていない。それだけに山田氏の客観的なコメントには学ぶところが多かった。ほんとうにありがとうございました。

f:id:cheesetrans:20180205152618j:plain

拙訳について語ってくださったFar Yeast Brewing 山田司朗氏

f:id:cheesetrans:20180205152638j:plain

細かいテーマ別に類書をまとめて展開するB&B 単行本から文庫、新書までがひとつのテーマの元に同じ棚に並び、次々に欲しい本が見つかります

bookandbeer.com

 

 この日は翻訳仲間とサンバ仲間、そして中学時代の同級生たちも来てくれ、たいへん心強く、ありがたかった。東京に住む姉もビール好きな友達を誘ってかけつけてくれ、登壇後に「話し方のこの点が悪い」とダメ出しまでしてくれた。肉親ならではの言葉に感謝する。また、参加者のなかには、ビールと料理のマリアージュを指導するビアコーディネイターを目指す方や、世界中のビールラベルを収集している方などがいて、やはり大都会のビール愛好家は対象への切り口が違うなあと感心することしきりだった。

 イベント終了後は都内に泊まり、翌日はある美術館を訪れてから帰ったが、一泊したせいか、それとも学生時代から20代にかけて近くに住み、毎週のように訪れていた下北沢を再訪したせいか、帰りの新幹線に乗ると、胸の奥をひきしぼられるような寂しさにおそわれ、いつまでも窓の外を眺めていた。いつもなら上京した際の帰路は、用事の終わった安ど感につつまれるものだが、今回は東京を離れるのがとてもつらかった。

 

 3回目のイベントとなった昨日の回は、掛川市のビアパブ『Bucket Here』で開催された。掛川駅から近く、このほどビール醸造所も新設したばかりで勢いのある店だ。イベント前に工場見学をさせてもらえると知り、はりきって出かけていった。工場は元々ビアパブだった店舗を改修したということで、やはり駅から至近。ピカピカのステンレスタンクがところせましと並び、稼働するのを待っていた。装置はすべて格安な中国製、静岡市のアオイビールの醸造所を見学して設置の方法などを学んだという。設置工事を担当したのも水道工事業者や友人仲間たち、つまり醸造所設備の専門家ではない人たちが助け合ってつくり上げた醸造設備なのだ。クラフトビールにふさわしい若々しさと気取りのなさに、なんともいえない清々しさを覚えたと同時に、ぜひとも応援していきたいと思わずにいられなかった。

f:id:cheesetrans:20180205153014j:plain

カジュアルで荒削りな雰囲気がすてきな醸造所内 

f:id:cheesetrans:20180205153044j:plain

Bucket Here 店内はゆったりとしたソファ席、カウンター席、テーブル席までそろい、とても居心地のいい空間です

business.facebook.com

 

 3回目となるとさすがに我ながら慣れてきて、原稿ばかりでなく、参加者のみなさんのお顔を見ながら話すことができたように思う。がしかし、あきらかに退屈そうな表情を浮かべている方もいて、つらかった。とはいえアドリブで興味を引きそうな話ができるほど器の大きくない自分にはどうすることもできなかった。我慢してすわっていてくださった参加者にはわびるしかない。いっぽう、本を開いては「わ、ここどこ? ラトビア? 行ってみたい! こういうふうに写真が載ってると惹かれるねー」と、うれしいコメントをしてくれる方も。なんといっても原書タイトルは"The world atlas of beer"。読んだら世界のビールをめぐる旅にでかけてほしいというもの。

 この日熊谷氏が話された、アメリカの「レッドフック」というクラフトビール醸造所をめぐるエピソードがなんとも興味深く、やや人間くさいというか笑える部分もあって印象深かった。詳細はふせておくけれど、知りたいと思われる方はぜひ、今後のイベントに参加してほしい。(本書の発売イベントは全国各地であと15回予定されています。

『世界のビール図鑑』発売記念イベント(2018.1.29情報追記)~ニュース/トピックス~ | ガイアブックス(Gaiabooks)

 

 今回は私が訳したもう一冊のビール書籍『世界に通用するビールのつくりかた大事典

』も持参し、少し宣伝させていただいた。その際、冒頭で引用した越前敏弥氏の言葉を痛感することになった。ビール好きな方が集まっていたにもかかわらず、この本の存在はまったく知られていなかったのだ。やはり翻訳者はもっと自分の訳書を大切にし、人々に知ってもらう努力をしていかなければならない。ありがたいことに、『Bucket Here』の店主さんが購入してくださった。ほんとうにありがとうございます。

f:id:cheesetrans:20180205163125j:plain

http://xknowledge-books.jp/ipscs-book/BooksApp?act=book&isbn=9784767822839

 

 

 これまでに3回参加してきた出版記念イベント。様々な場所でいろんな人々に出会い、箴言ともいうべき言葉と温かい励ましの言葉をたくさんいただいてきた。当初は参加を戸惑っていたけれど、登壇してみて初めて知ったことが数多くある。今後の登壇では、話し方やプレゼンテーションの方法をもっと工夫して、参加者の方々に「聴いてよかった」と思っていただけるようなイベントにしていきたい。

 

 

2018 1月 日本ワインとナチュラルチーズ 深川ワイナリーとチーズ4種

今年一回目の講座は深川ワイナリーとチーズ4種。深川とはどこかといえば、東京都江東区深川です。あの江東区深川にワイナリーができたのです。これだけでも驚き。ここから遠からぬ清澄白河にもフジマル醸造所があり、どうやらいまはちょっとした「都市型ワイナリー」ブームが起こっているようです。

 

登場したワインは以下。すべて無濾過

山形産デラウェア スパークリング 2017

山梨県甲州 スパークリング 2017

北海道余市産ナイアガラ 2017

余市産キャンベルアーリー 2017

 

ワインの名称からわかるように、すべて国内各地からの買いブドウで、自社畑のブドウではありません。東京都深川という立地を考えれば当然ですが。

デラウェアというと甘味を想像しがちで、香りも甘さを期待させたのですが、飲んでみるとひじょうに辛口でした。夏向きだろうと思われます。

甲州のスパークリングはデラより少しクセがあり、やはり辛口。夏場向きと思われました。

ナイアガラは……、苦手な品種なのでコメントを控えます。

キャンベルアーリーは上品な香りで、抑えめな酸味とほどよい甘味がバランスがよく、後味にコクがあるなーと感じました。

2016年設立の新しいワイナリーということで、これからどんなワインを造っていくのか期待したいところです。買いブドウでどのようにしてワイナリーの個性を発揮していくのか、興味があります。

 

f:id:cheesetrans:20180115124902j:plain

 

チーズは写真右手前から時計回りに以下のとおり すべて牛乳製

ケイジェイラ:ポルトガルのチーズ。ソフトタイプで伝統製法。

シュロッスバーガーアルト 14M(14カ月熟成):スイス産。14カ月は熟成として若い方に入るとのこと。

ブリー・ド・ムラン:フランス、イルドフランス産。ブリー3兄弟中で最も個性的といわれるブリー。マダム久田

フルムダンベール:フランス、オーベルニュ(青かびチーズの宝庫)産。AOCマダム久田。

 

 

f:id:cheesetrans:20180115124840j:plain

ケイジェイラは初めていただきましたが、あまり強い風味はなく、マイルドで食べやすい味、ほのかに苦味もありました。

シュロッスバーガーアルトは、外観も味もコンテと酷似していて、「コンテ」だと言われて食べればすんなり信じてしまいそう。シャリシャリとしたクリスタルソルトの心地良い食感もあり、栗のようなホクホクした味わいはまさにコンテ。好きな味です。

ブリーはとろりといい具合にとろけていて、クリーミーでコクたっぷり。いつ食べても外れがなく美味しいチーズですが、今回いただいたのは表皮の白カビが真っ白ではなくやや熟成が進んだことを示す黄土色で、ちょうど食べごろだったためか、いっそう美味しくいただけました。フランスの人たちは外皮を食べないそうですが、外皮は漬物のようなおもしろい味があるのでいただいちゃいました。甲州スパークリングと相性がよかったです。

フルムダンベールはきれいな青かびがまんべんなく広がっていて、造りが優れているといことがひとめでわかります。香りも味もおさえめで、ブルー初心者向き。「比較しやすいように」とロックフォールも出していただいたのですが、まさに大違い。ロックフォールは目の覚めるような強烈なブルー特有の香りがまず鼻をつき、思わず一瞬のけぞってしまいました。口にすると、洗練に洗練を重ねて、青かびの粋を尽くしたような力強い辛味。擬人化すると…フルムダンベールは近所の親しみやすくて優しいおねえさん、ロックフォールはつんつんしていたころの沢尻エリカかな……。ひとくちにブルーチーズといってもひじょうに多種多様で、毎回驚かされます。そしてどちらも文句なしに美味しい!

 

ブリードムラン 食べごろのブリーの見本のような外皮

f:id:cheesetrans:20180115131336j:plain

 

フルムダンベール 青カビが偏りなく広がっている。これも優れたチーズの見本のような外観です。

f:id:cheesetrans:20180115131354j:plain

 

初めていただいたシュロッスバーガーアルト 外皮近くがあまり茶色くなっておらず、これもちょうどよい熟成を示すしるし。外皮もさほど黒っぽくなっていません。

f:id:cheesetrans:20180115131413j:plain

 

左からスパークリング2種とナイアガラ

f:id:cheesetrans:20180115131440j:plain